ことばの種(STさんのつぶやき)

食べることとしゃべること

お子さんが話していることがよく聞き取れないと心配されている方、お食事の様子はどうですか?

 

食べることとしゃべること、全く違うことのように思われるかもしれませんが、

実はとても関連のあることなんです。どちらもお口、具体的には唇や舌の運動です。

お食事の時、硬い物を嫌がったり、あまり噛まずに丸呑みしていたり、

反対にもぐもぐと噛み続ける様子はありませんか?

もしかしたら、お口周りの筋力が少し弱かったり、舌の動きが拙かったりするのかもしれません。

 


この場合、お口の動きが上手でないために聞き取りづらい発音になっているけれど、

私たち大人が思っているよりたくさんのことばを知っていることがあります。

お食事の時にしっかり噛むことを促してあげたり、お口を使った遊びに誘うことで、

楽しくお口の運動をさせてあげましょう。

シャボン玉や吹き戻し、にらめっこでほっぺを膨らましたり、あかんべえをしたりもオススメですよ。

 

ぺちん!がぶり!も「ことば」なんです!

お子さんがお友達を叩いてしまったり、噛みついてしまったりすることってありますよね。

「うちの子、乱暴で…。」

「わたしのしつけが間違っているのかしら?」

心配はつきません。

 

でも、ちょっと一呼吸置いて、お子さんの様子を観察してみてください。

理由なく叩いたり噛んだりする子はいません。

「イヤだよ!」

「そのオモチャがほしかったんだ!」

「もっとあそびたいよ!」

時には、「ねえねえ、いっしょにあそぼうよ」だったり…。

叩いたり噛んだりするのには、お子さんなりの理由があるんです。

 

まだことばを獲得していないお子さんの場合、伝えたいこと、思いを表現する手段がないので、

簡単で、注目を得やすい、「叩く」「噛む」という方法をとってしまうのは、当然の行動かなと思います。

もちろん、叩いたり噛んだりすることはお友達にとっても、お子さん自身にとっても良いことではありません。

でも、「ダメ!」と叱りつけるのではなく、「こうしたかったんだね」と代弁してあげたり、

「かしてって言ってみようね」等と、他の伝達手段を教えてあげられるといいですね。

 

叩いたり噛んだりも、お子さんなりの「ことば」、意思表示の方法なんです。

「乱暴な子」でも、しつけが悪いわけでもないんですよ。

言葉の種 1月31日

「何を伝えたいのかな?」我慢

お子さんが一生懸命お話ししてくれるのだけど、なんて言っているのかわからない…なんてお悩みはありませんか?

専門家なら上手に聞き取れる?!

…そうでもないんです。ただ、お子さんが伝えたいことを読み取るコツはいくつかあります。

ことばを覚え始めた小さなお子さんの場合、話題は目の前にある物のことが多いです。「これ?」と問いかけながら、

お子さんの視線や、指さしの先にあるものを一緒に探してあげると伝えたいものにたどり着けるかもしれません。ひらめき

お子さんの好きなもの、興味のあるものも、ヒントになります。

センターでも、「ママ」「パパ」や、好きな食べ物やお気に入りのキャラクター名などを

言ってくれるお子さんは多いですよ。

はじめまして☺

お子さんの「ことば」を心配される親御さんは多いかと思います。

ことばが遅い、少ない、発音がはっきりしない…等々。

では、子どものことばの発達を支えるものって、何でしょう?

身体の発達?知的な発達?もちろん、それらも関係しています。

それだけではなく、人や物への興味、誰か(多くの場合はお父さんやお母さん)と

気持ちを共有したいという意欲、伝わる喜びもまた、大きく関わってきます。

このコーナーでは、お子さんのことばの発達を少しだけお手伝いできる情報や、

センターのお子さんたちの「ことば」の様子をお伝えしていければと思います。

一緒に「ことばの種」をまき、小さな芽を大きく育てていきましょう。イベント