ことばの種(STさんのつぶやき)
秋祭り
私の住む地域では、毎年10月7日が
秋祭りです。
獅子舞、お神輿、提灯行列。
子ども達は運動会の練習もあります
から、大忙しです。
先週から始まった獅子舞練習。
地元の有志に、主に小中学生が
教わります。
週に2〜3回、約1時間の練習です。
参考になるなと思うのが、就学前の
ちびっこたちの参加のしかたです。
大人達は、それぞれの子どもの年齢や
性格、なんとなくの発達の様子に
よって、少しずつ違った対応をして
います。
①音や動き、雰囲気に驚いて、泣いてしまう子もいます。
まずは保護者に抱かれてその場に
居られれば👍
無理ならお家に帰ります。
また、見にきてね👋
その間、練習している兄姉は残った大人が引き受けます。
②走り回ってしまう子。
休憩時間は大人も加わって、思いっきり遊びます。
練習が始まると、講師役以外の大人
が見守りながら、別室で遊びます。
戸は開け放していて、興味があれば、練習を覗いてみます。
③その場に居られるようになったら…。
大人のお膝に座って見学したり、
一緒にバチを握らせてもらって、
太鼓を叩く気分を味わったりします。
部屋の隅で、練習の様子をチラチラ
見ながら、静かに遊んでいることもあります。
こうした段階を踏んで、練習に
取り組めるようになっていきます。
このスモールステップの支援を、
地域の一般の人達が、自然にしているのです。
ちょっとすごいでしょう❓
興味を持てないことを、大人が
勧めても、なかなかやる気にはなりません。
「今はやらないよ」ということを
認めてもらった上で、(強要されるの
ではなく)その場に居て、観察する
ことが、「やってみようかな❓」
「自分にもできるかも❓」と思えることに
つながります。
大人は、どうしても、「きちんと」
取り組むことを求めてしまいがちです。
でも、よくわからないこと、自信の
ないことに取り組むのは、子ども達に
とってしんどいことです。
獅子舞練習の、一見ゆる〜い
取り組みも、実は大切な「参加」の方法なんですよ。
センターでは、今、運動会の練習に
取り組んでいます。
私たちは、子ども達が頑張れるための
スモールステップを、準備してあげられているでしょうか❓
チラチラ様子を見たよ。
ちょっとだけ、近づいてみたよ。
ダンスを、手の先だけ真似して踊ったよ。
練習はしなかったけど、一緒にいることができたよ。
その頑張りを認め、ご家庭にもお伝え
できるよう心がけています。
子ども達の1歩1歩を、どうか、
褒めてあげて下さいね🎉