ことばの種(STさんのつぶやき)
イヤだイヤだ!イヤだー!!
お子さんの「イヤイヤ!」にお悩みの親御さんも多いかと思います。
今日はセンターの子ども達の「イヤだ!」のお話をしたいと思います。
やりたくないことを提案された時、プイッと横を向いて知らんぷりをしたり、
そっと手で押し返すことで「No!」の意思表示をしていたAちゃん。
最近、職員の顔に自分の顔を近づけて、笑顔でフルフルと首を振るようになりました。
「見て、ぼく、イヤって言ってるよ」
思いが叶わないと、泣いて怒って、手で押したり、叩いたりすることのあったBちゃん。
先日は、ボールプールの色とりどりのボールを独り占めしたくて怒っちゃいました😡
でも、ダメなことはわかっていて、床に突っ伏して「もおっ!」と…。
葛藤していました。
「わかってるけど!イヤなんだ!この気持ち、わかってよ!」
「イヤだ!」という思いを、「う〜っ!」と声を上げることで表現するCちゃん。
表現方法に大きな変化はないけれど、少しずつ様子が変わってきました。
これまではCちゃん自身にも何が「イヤ」なのかはっきりわからず、
「なんか不快なんだ、なんとかして!」だったのが、
「これはしたくないんだ!」「このおもちゃじゃなきゃイヤだよ!」という訴えに。
時には、お気に入りの職員に「あの人がダメって言ったんだ!」と言いつけるような様子も❗️
イヤな時には「うわーっ!」と怒っていたDちゃんは、「お茶飲もう」の声かけに、
「いらん!」と、ことばでお返事してくれました。
「イヤだ」を否定的に捉えてしまうことが多いと思います。
実際、我が子に「イヤだ!」と拒否されるのは、ママ(パパ)にとっては辛いことです。
でも、「イヤだ」を表現できることは、とても大切なことです。
怒る、叩くなどの方法で「イヤだ」を表現する時には、「イヤだったね」「こうしたかったんだね」
と代弁してあげる等、より適当な「イヤだ」の訴え方を見せてあげるといいでしょう。
また、「いいよ♪」は、ことばやジェスチャーにしなくても、相手の関わりに任せておけば場が成立するので、
「イヤだ!」の表現が強く出るのは、自然なこととも言えます。
子どもの「イヤだ!」は、「ママ(パパ)キライ!」ではありません。
①「イヤだ」がわかるようになった。(何がイヤなのかがわかるようになった。)
②「イヤだ」を言える(表現できる)ようになった。
③「イヤだ」を言える関係が築けている。
…等々。
子どもの成長の証拠でもあります。
(次回は、子ども達が「イヤだ!」で表現する内容について、考えていきたいと思います。)