ことばの種(STさんのつぶやき)
「カピバラだよ!」
ある日のAちゃんとBちゃんのやりとりです。
2人とも、まだはっきりとした発語はないお子さんです。
大人との関わりや、簡単なやりとり遊びはあるのですが、お友達との遊びには今のところあまり興味がありません。
動物の絵カードをめくりながら、職員に動物名を言ってもらっていたAちゃん。
ぎゅっと握った手で、絵が隠れていたため、職員の反応が遅れました。
「あれ?」という表情で動きを止めたAちゃん。
近くでのぞきこんでいたBちゃん。
「か…。か…。」
指差しながら、一生懸命Aちゃんに伝えようとしています。
カードの絵は、カピバラでした❗️
動物の絵カードは、Bちゃんも大好きで、普段からよく並べたり、職員に粘土で同じ動物を作ってもらったりして楽しんでいます。
そうした遊びの中で、「カピバラ」を知っていたのですね。
Aちゃんも、「ふーん。」というように、もう1度カードをながめて、次のカードを探します。
何ということはない遊びの1場面に思えるでしょう?
でも、AちゃんとBちゃん、2人の成長がうかがわれる出来事なんです❗
Aちゃんは、4月に入園した時には、ママ以外の人にあまり興味を示しませんでした。
「僕の❗」と決めた特定の職員に心を許してくれるようになり、少しずつ他の職員にも自分から関わるようになってきました。
そんなAちゃんが、お友達からの関わりを受け入れたのは、大きな1歩です🙌
Bちゃんは、今、相手が親しい大人であれば、自分から発信することが増えています。
ジェスチャーや、伝えたいことばの1音目を発音してくれることが多いです。
優しく関わってくれるお友達には、笑い返すこともあります。
でも、自分から、それも「ことば」で関わろうとしたのは、多分、初めてでした🎵
Aちゃん、Bちゃん、これからちょっとずつ、一緒に遊べることが増えたらいいな✨