ことばの種(STさんのつぶやき)
「感覚の違い」への気づき方
カマキリの音色✨の話題、今回で最終
です。
他者と違った感じ方について、その内容
や影響をお話してきました。
でも、まだ自分でしっかりお話できない
子どもの場合、わたし達大人はどんな
ことから気づいてあげることができるで
しょう?
いくつか、手がかりとなる行動を
挙げてみますね。
①聞こえ方
・カミナリ・風船の割れる音など、
大きな音や突然の音で泣いたり、大人に
しがみついたりする。
・高い音(ピアノ、子どもの泣き声等)
を聞くと怒ったり、その場から逃げ出し
たりする。
・耳をふさぐ。
②見え方
・明るいライトや太陽の光に目をパチパチ
する。
・目を合わせるのを避ける。
・片目を閉じたり、覆ったり、目を細め
たりする。
③その他(味覚、嗅覚、触覚等)
・偏食が多い。
・色々な食材の混ざった食べ物が苦手。
・見えないところで(後ろから、机の下
等)触られるのを嫌がる。
・散髪・爪切り・歯磨き等を嫌がる。
・特定の服を着ない。または、特定の服
しか着ない。
・感触を楽しむ遊び(粘土や絵の具等)
をしない。お友達がしているのを見ても
怒る。
・乗り物に酔いやすい。
・ブランコや滑り台などの、動きのある
遊具に誘っても遊ばない。
これらは、他者と違った感じ方(感覚
過敏)のある子ども達によく見られる
行動の一部です。
…とはいえ、例えば「歯磨きを嫌がる」
なんてよくあることですよね?
お気に入りの服しか着ないことだって、
大抵の子どもが成長過程で一度は通る道
です。
大切なのは、子どもの行動で、大人が
「困った」と思うことには、その子なり
の理由があるかもしれないと思って
受け止めてあげること。
そして、それらの行動が、どのお子さん
にもよくある「イヤだよ👅」なのか、
どうしても許容できない「助けて!」
なのか、観察してみましょう。
もし、他の「イヤだよ👅」とは違う
反応をしているように感じるなら、
その子の望む対応を試行錯誤してみると
いいのではないでしょうか?
(その場から遠ざかるなど、嫌いな刺激
を避けたい?それとも、身体に触れる前
にことばや絵で予告するなど、見通しが
立てば許容できる?)
さて、大人が困っちゃうようなその行動、
子ども自身は、本当は何に困っていて、
わたし達に何を訴えているのでしょうね?
みなさん、お子さんのお困りの行動が
あれば、ぜひお寄せください。
一緒に理由や対応を考えていきましょう!