2023年8月の記事一覧
大きい❓️小さい❓️
今週の「おべんきょう」では、
プリント学習に取り組みました。
内容は、それぞれのお子さんの
発達段階や興味によって、
少しずつ変えています。
ご家庭で取り組まれる時には、
お子さんが1人でできる、あるいは、
ほんの少しの手助けでできる難易度の
ものが適当かと思います。
「できた❗」「ほめられた❗」という
経験が、色々なことにチャレンジする
意欲に繋がりますよ。
さて、タイトルの
「大きい❓️小さい❓️」は、
何人かの子どもたちが取り組んだ
プリントの内容です。
イラストの大きさについて、
①「どっちが大きい❓️」
②「どっちが小さい❓️」
③「1番大きい(小さい)のはどれ❓️」
の、質問に答えていきます。
大人の視点では簡単に感じるでしょう?
でも、子どもの成長段階で、
「大きい❓️小さい❓️」がわかるのは
大切なことです。
更に、たくさんのイラストが
描かれた、楽しいプリントを前に、
大人の問いかけに応じられるか?
途中、問われ方
(どっちが大きい→小さい
→1番大きい→1番小さい)が
変わっても、混乱せずに答えられるか?
答え方も変わります。
該当するイラストを⭕で囲む
→イラスト下の□の中に⭕を描く。
センターの子どもたちの取り組みで
感心したのは、問われ方や答え方が
変わっても、慌てず正答できることが
増えたことです。
みんな、よくお話を聞けているね。
小さいお友達の中には、⭕を描くため
のクレヨン🖍️でぬり絵をしたくなった
子もいました😆
でも「聞いて👂️大きいの、どっち❓️」
と再度声をかけると、私の顔をじっと
見つめた後、大きい方をぐるぐると
マークしてくれました。
ありがとう、本当は、可愛く色を
つけたかったんだよね。
そして、年長さんたちはすごかったですよ。
イラストそのものの大きさではなく、
「本物」はどっちが大きい❓️
という問題にも、答えることができました。
ex.ネズミ🐭と、ゾウ🐘
砂場のお山と、本物の山🗻
池と、海🏖️
目の前に無いものについても、
考える力が育っているのですね✨
その年長さんたちみんなが、
ちょっと困ってしまったのが、
野菜の大きさを問う問題です。
ex.キャベツと、ジャガイモ🥔
キュウリ🥒と、ダイコン
給食や普段の食事🍽️で頑張って食べて
いますが、そう言えば、調理前のもの
を見る機会は少ないかもしれません。
そう考えると、課題学習だけでなく、
日常生活での経験もまた、
子どもたちにとって、大切な
「おべんきょう」なのですね。
ご家庭でも、センターでも、
たくさんの「楽しい❗」を経験して
いきましょうね。
「よしよし💢」
Aちゃんとお母さんの取り組みのこと。
センターに通い始めた頃には、お友だち
とのおもちゃの取り合いで、手が出て
しまうこともあった昨年4月。
今では欲しいおもちゃは「かして」と
言えるし、おもちゃを取られそうな場面
では、「先生❗️」と職員に助けを求め
たり、「今Aちゃん遊んでる」とことば
で伝えたりすることができます。
ある日突然、そんな行動ができるように
なったわけではありません。
時間をかけ、段階を経て、Aちゃんの
行動は変わっていきました。
中でも印象に残っているのは、
おもちゃをかして欲しい時、職員の顔を
見ながら「よしよし💢」と言って、
お友だちを撫でてあげていたことです。
本当に言いたかったのは、
①あれが欲しいんだよ。
②ぼく、我慢できてるよ。
③お友だちには「よしよし」して
あげるんだよね。
…といったところでしょうか。
Aちゃんのこの行動の背景では、
お友だちを叩きそうになった時、
お母さんがその手を取って
「よしよしだよ」と、撫でる動きを
促すことを、繰り返し行っていました。
「ダメ❗️」と制止するよりも、
別の動きに移行する関わりの方が、
反発が少なく応じやすいことが多いです。
また、子どもがするつもりだった行動を
制止する代わりに、何をすればいいのか
望ましい行動を大人が明確に教えてあげる
ことも有効な方法です。
加えて、こうした工夫を周囲の人と共有
することで、より効果的な関わり方と
なります。
Aちゃんの場合、お母さんからの情報の
おかげで、園生活の中でも「よしよし」
の裏側にある、Aちゃんの本当の気持ち
を推測し、代弁・共感したり、ほめたり
できたことが、Aちゃんの成長に
つながったと思います。
望ましくない行動を、
「やめさせる」のではなく、
「どうして欲しいのか」伝えること。
できたことをほめること。
共感を示すこと。
周囲の大人みんなで、関わり方を
共有すること。
これらのことの大切さを実感した、
Aちゃんの成長と、お母さんの取り組み
です。
お子さんの行動の、「ここが気になる」
「こんなことに困っている」ということ
があれば、おたより帳などで園の先生に
ぜひ教えてください。
お子さんの成長を、
一緒に支援していきましょう❗️
ターミネーターを作るぞ❗
「おべんきょう」や、その教材が
「楽しい✨」ものであることが重要だと
感じた、我が子のエピソードを紹介します。
我が子がひらがなの読み書きをマスターした
のは、年長さんの終わり頃でした。
読み聞かせをしたり、五十音表を
あちこちに貼ったり、絵本や知育教材を
買い与えたり…。
文字に興味を持たせようと手は尽くして
いたのですが、あまり効果はありません
でした。
そんな我が子が読み書きに意欲を持った
のには、明確なきっかけがあります。
それは、たまたまテレビ放映していた映画
「ターミネーター」を目にしたことです。
「ターミネーター(ロボット)を作る人に
なりたい✨」という目標を持った我が子を、
「ロボット教室」に通わせてみました。
写真を豊富に掲載した教科書を使用し、
レゴブロックやモーターを組み立てて、
本当に動くロボットを作る習い事です。
初めは、教科書の写真を手掛かりに、先生に
質問しながら組み立てることで満足していた
ようなのですが…。
「先生が言ってることは、
教科書に書いてあるみたいだ❗」
「これが読めたら、自分でできる‼️」と、
気づいてからは、それまで見向きも
しなかった五十音表をじっくり見たり、
「これ、なんて読む❓️」と聞きにきたり…。
ロボット教室や、保育園の先生方に
誉めてもらえるのも励みになったようです。
あっという間に読み書きをマスターし、
今では私より字が上手です。
(私はひどい悪筆です💦)
特定の習い事をオススメしているわけでは
ありません。
子どもが何かを習得するためには、
「その事自体」が楽しい✨か、
「それを習得する事」が楽しい✨に
繋がることが大切です。
我が子にとっては、それが
「カッコいいターミネーターを作るぞ❗」
という思いだったわけです。
お子さんにとって、色々なことを習得する
原動力になるような、それぞれの
「楽しい✨」を見つけてあげたいですね。
仲良く遊ぶために。
廊下から園庭を見ていると、
むかでキッカー(3人乗りの乗り物)に
またがっているお友だちを押し除けて
乗ろうとするAちゃんが見えました。
乗り物に乗っているお友だちを押し除ける
という行動は、少々危険です。
でも、離れた場所から大声で注意する
のでは、伝わりにくいし、「怒られた💢」
という悲しい気持ちだけが残ってしまう
かもしれません。
Aちゃんの近くにいる職員に声かけを
依頼しようと思った矢先、見られている
と気づいたAちゃんと目が合いました👀
「見つかっちゃった💦」と、
ちょっとバツの悪そうな表情になった
Aちゃん…。
そっとお友だちの肩から手を離し、
「いっしょに乗ろう」と声をかけます。
そして、「これでいい?」というように
視線をくれます。
両手で大きく⭕️を作って見せると、
Aちゃんもニッコリ(^_^)
わかってくれて、ありがとう。
この場面、ご家庭で対応する時には、
押し除けようとしたこと自体を叱って
しまうかと思います。
公園などでのお友だちとのトラブルで
あれば、相手のお子さん、保護者への
配慮という意味でも、妥当な対応だと
思います。
けれど、魅力的なおもちゃを使いたい、
独占したいというのは、小さな子どもに
とって自然な感情ではないでしょうか?
まずは、その気持ちを我慢できたことを
認めてあげたいなと思います。
一緒に遊ぶともっと楽しい❗️ということ、
お友だちとするのが嬉しい❤️という
人間関係、それから、譲ってあげたら
喜んでもらえていい気分だった🎵
ということを、たくさん経験することが、
おもちゃの貸し借りや共有をするための、
子ども達の内面を育みます。
大抵の子どもが「良い行動」を身につける
には、それをすれば楽しい⤴︎と知っている
こと、我慢すればもっといいことがある✨
と納得できることが、動機づけとなります。
「ダメ❗️」を教えるのはもちろん大切です。
同時に、できたことをほめること、
できるための楽しい経験を積んでいくことも、
大切にしていきたいですね。