「よしよし💢」

Aちゃんとお母さんの取り組みのこと。

センターに通い始めた頃には、お友だち

とのおもちゃの取り合いで、手が出て

しまうこともあった昨年4月。

 

今では欲しいおもちゃは「かして」と

言えるし、おもちゃを取られそうな場面

では、「先生❗️」と職員に助けを求め

たり、「今Aちゃん遊んでる」とことば

で伝えたりすることができます。

 

ある日突然、そんな行動ができるように

なったわけではありません。

 

時間をかけ、段階を経て、Aちゃんの

行動は変わっていきました。

 

中でも印象に残っているのは、

おもちゃをかして欲しい時、職員の顔を

見ながら「よしよし💢」と言って、

お友だちを撫でてあげていたことです。


 

本当に言いたかったのは、

①あれが欲しいんだよ。

②ぼく、我慢できてるよ。

③お友だちには「よしよし」して

 あげるんだよね。

…といったところでしょうか。

 

Aちゃんのこの行動の背景では、

お友だちを叩きそうになった時、

お母さんがその手を取って

「よしよしだよ」と、撫でる動きを

促すことを、繰り返し行っていました。

 

「ダメ❗️」と制止するよりも、

別の動きに移行する関わりの方が、

反発が少なく応じやすいことが多いです。

 

また、子どもがするつもりだった行動を

制止する代わりに、何をすればいいのか

望ましい行動を大人が明確に教えてあげる

ことも有効な方法です。


 

加えて、こうした工夫を周囲の人と共有

することで、より効果的な関わり方と

なります。

 

Aちゃんの場合、お母さんからの情報の

おかげで、園生活の中でも「よしよし」

の裏側にある、Aちゃんの本当の気持ち

を推測し、代弁・共感したり、ほめたり

できたことが、Aちゃんの成長に

つながったと思います。

 

望ましくない行動を、

「やめさせる」のではなく、

「どうして欲しいのか」伝えること。

できたことをほめること。

共感を示すこと。

周囲の大人みんなで、関わり方を

共有すること。

 

これらのことの大切さを実感した、

Aちゃんの成長と、お母さんの取り組み

です。

 

お子さんの行動の、「ここが気になる」

「こんなことに困っている」ということ

があれば、おたより帳などで園の先生に

ぜひ教えてください。

 

お子さんの成長を、

一緒に支援していきましょう❗️