ことばの種(STさんのつぶやき)
皆さんのおかげで…
センターの子ども達の中には、ちょっとした声かけの仕方(しかた)で
癇癪(かんしゃく)を起こしてしまう子もいます。
こうした子ども達って、「激しい」「気性が荒い」と言われがちです。
でも、そうではないような気がします。
ことばや、その他の刺激に対して人一倍デリケートな子のように感じます。
ここ、愛媛県の方言・伊予弁について、司馬遼太郎は「坂の上の雲」の中で、
喧嘩(けんか)には向かない、日本一「悠長な」ことばだと述べています。
ゆったり、のんびりしたことば遣いに慣れているので、
他地域のキツメに聞こえてしまう方言に触れたときには、少々びっくりすることがあります。
大人の声かけで癇癪(かんしゃく)を起こす子の気持ちって、ちょっとそれに似た部分があるのかなと思います。
言われていることがわからないわけじゃないんだけど、「ダメ」と否定されたことが強く印象に残って、
反発してしまう…。
なので、なるべく優しい声とことばを選んで、「○○してはダメ」ではなく、「△△しよう♪」と誘うことで、
うまく応じてくれることがあります。
センターでこうした工夫をしているうちに、大人同士のやり取りや家庭でも、
同じような関わり方が癖になってきました。
…すると、小学生の我が子がよく言うことを聞くようになりました!
無意識に、もう小学生なんだから、「こんなの言わなくてもできるでしょ!」
「どうしてちゃんとしないの!?」のような言い方になってしまい、
混乱させたり反発させたりしてしまっていたみたいです。
センターの子ども達のおかげで、我が子への対応を見直す機会になりました。
皆さん、ありがとう❤️
…でも、一切癇癪(かんしゃく)が起きないようにはできないし、
特にご家庭では、常にじっくり配慮して声かけするのも難しいですね。
お子さんが癇癪(かんしゃく)を起こすからといって、お子さんが悪いわけでも、
親御さんの関わり方が悪いわけでもないですよ!
お子さんがスムースに動ける方法を、一緒に試行錯誤していきましょうね。