2023年6月の記事一覧

声の出し方って難しい😓

常に音量MAXでお話したり、

甲高い声を出したり、

単調な話し方をしたり…。

ということが、小さな子どもには

よく聞かれます。

 

さて、私の通勤時間は片道およそ

1時間です。

大体、その日の段取りを考えたり、

音楽を聴いたりして過ごします。

今週はなんだか気分がノっていて🎵、

朝夕、布施明だの尾崎紀世彦だの…を

熱唱していたところ、声が嗄れてしまいました。

 

喉に不具合がある状態になってみて

気づくのは、なるほど、声の

コントロールって、こんなにも

難しいものなのか、ということです。

 

意外に小さな声が出しづらく、

意図したよりも大きな声になって

しまいます。

声の伸びも悪く、文末の音がプツッと

途切れてしまうことがあります。

 

大人に比べて、喉の機能の未発達な

子どもにとって、「程よい声量」

「リラックスした発声」「抑揚を

つけた話し方」といった、理想的な

スピーチはなかなかに難易度が高いのでしょうね。

 

特に、大きな声を出してしまうお子さん

は、おふざけをしているなどと誤解

されやすいように思います。

「声の大きさ」の調節は、機能的に

難しいのだということを、大人は

分かっておいてあげたいですね。

 

歌を歌ったり、一緒に絵本を読んだり

する中で、「大きな声で🐘」

「小さな声で🐜」と、遊びとして声の

コントロールを身につけられると

楽しいですね♩

 

*機能の問題以前に、「適切な声量」

というもの自体も漠然としていて

分かりづらいです。

テレビの音量表示のように、

数字や目盛で説明すると

応じられることがありますよ。

母の教え

母の教え

我が子が1〜2歳の頃。

イヤイヤ期にはまだ早い時期だった

でしょうか?

理由なく(大人には理由が分からない

ように見えた)泣いたり、怒ったり

することがありました。

まだことばでの説明も覚束ず、

本人にも何が不快なのかはっきり

分かっていないように見えました。

 

生活のスケジュールが乱れたり、

保育園での活動にもうまく参加

できなかったり。

泣いて、怒って、普段ならわかるはずの

声かけが耳に入らないのには、

参りました💦

 

そんな時、私の母から言われたのが、

「子どもの肌着や靴下は、裏返して洗濯しなさい。」

ということでした。

 

理由は、肌着や靴下の中のほつれや

毛玉が、なんとなく不快で、

不機嫌になることがあるから。

 

「そんなことで?」と思いつつ、

靴下を裏返すと、つま先あたりに

毛玉のような糸くずが溜まっている

ことに気づき、洗濯のたびに

取り除くようにしました。

 

これを始めてから、謎の

「イヤイヤ」は、ぐっと減りました。

声かけにもよく応じられることが

増えました。

 

大人から見ればほんの些細なことが、

子どもにとっては重大な不快要因

である場合があるんですね。

 

子どものものに限らず、

裏返して洗濯するのが当たり前

という方もいらっしゃるでしょう。

洗濯で全てが解決するということでもありません。

 

けれども、大人の小さな工夫で、

子どもが困らずに済む環境を

整えてあげることが、促しに応じたり、

スムースに行動したりすることに

つながると実感したエピソードでした。

 

お子さんが応じられない、

行動できない(したくない)理由は、

どこにあるのでしょうね?

 

本当に小さなことかもしれない、

その要因を、

一緒に探していきたいですね。

なんでなの⁉️

つい先日のことです。

 

朝、家を出る時には雨は降っていなかった

のですが、天気予報では「あめ☔️」、

低く黒い雲が広がっていました。

 

登校する我が子に

「かさ☂️を持ってお行き」と

声をかけたところ、「うん❗️」と

元気よくお返事をして…。

 

かさ立ての横を素通りしていきました…。

 

思わず、「えっ、なんで⁉️」と

声が出てしまい、ちょっとナイーブな

我が子をウルウル😢させてしまいました。

 

小学校高学年でさえ、こんなことがあります。

 

お返事をしたからといって、

「わかった」「できる」とは限りません。

 

同じような場面での「できない」が

続くなら、わかりにくい、応じにくい

要素があるのかもしれません。

 

ちなみに、下校後の我が子の説明によると…。

 

声をかけられたから返事をした。

かさ☂️の話をしたのはわかった。

でも、かさ立てからかさ☂️を取ることには

結びつかなかった。

急いでいたから。

 

「かさ☂️を取るよ。」と指差していたら。

朝の天気予報を一緒に見ながら、

「かさ☂️がいるね」と話題にしていたら。

玄関から出る前の、

落ち着いた時間☕️に声をかけていたら。

 

きっと伝わりやすかったと思います。

 

「なんでできないの❓」と言われても、

わざとじゃないんだから、

子どもだって困ってしまいます。

叱られて悲しいし、わかってもらえなくて

怒ってしまいたくなるかもしれません。

 

どうやったらできるかな❓

本当に伝わったかな❓

このタイミングで、お話を聞けるかな❓

 

子どもができないことを責めるより、

大人ができる工夫をした方が、

お互いに気持ちよく☺️、

「できる」への近道になることがあります。

 

*大人の「なんで⁉️」には、

多くの場合、できないことを責める

気持ちが含まれるように思います。

そうした意図はなくても、

誤りの指摘→責められていると

感じる子どもは多いです。

 

「~のこと分かった?」

「よかった!お話聞いてくれてうれしいよ」

と、聞くことや話しかけられることが

うれしくなることばをかけていきたい

ですね。

このことが自己肯定感にもつながりますよ。

「今」しなきゃダメなの?

私の父は、1度靴を履いて外に出ると、

戸外での用事が全部終わるまで、

絶対に靴を脱ぎません。

忘れ物をしたら、

ピンポン❗️ピンポン❗️と、

呼び鈴を鳴らし続け、

屋内に居る家族を呼び出し、

「おーい、〇〇取ってくれ」と。

料理中だろうと、電話中だろうと、

お構いなしです💦

 

このこと以外にも、自分のペースで

不要不急の用事を「今」するように

要求することがあります。

 

ちょっとイラッ💢とします。

 

でも、これ、私たち大人が日常的に

子ども達にしていることだと

思いませんか?

 

楽しく遊んでいる時に、

「トイレに行こう」

「お片付けをしよう」

「お風呂に入ろう」等々。

 

トイレに成功しそうなタイミング

だったり、生活習慣やその後の

予定を考慮すると、それらを

「今」することに意味があります。

大人にとっては、それが当たり前。

 

だから、「イヤだ💢」と反応されると、

反抗的だと感じたり、叱ってしまったり

することがあります。

 

だけど、子ども達にとっては❓

特に、時間の概念、時計の見方が

未習得の小さなお子さんに、

「時間(スケジュール)だから」は、

納得しにくいかな?と思います。

トイレにしても、トレーニング中の

お子さんでは、排尿の感覚もまだ

はっきりつかめていないでしょうから、

「今」行く必然性は薄いでしょう。

 

促しに応じられない時、楽しい活動を

「大人の都合で急に中断させられた」と、

子ども達に感じさせていないでしょうか?

 

「これが終わったら、次は〇〇をするよ」

「時計の針が〇になったら、おしまいだよ」

「10数えたら、お片付けをしようね」

 

次にすることや、そのタイミングを

予告することで、応じやすくなる場合が

あります。

楽しくって、盛り上がりすぎていると、

その「予告」が耳に入りづらいことも

あります。

 

「おしまい」や中断に向けて、

少しずつおもちゃを減らしたり、

ゆったりしたBGMをかけたりして、

カームダウンしていくことも有効ですよ。

 

また、「『今』する必要があるんだよ」

「『今』しないと、『後で』は難しいよ」

ということを根気よく伝えていくこと。

 

「まだ遊びたかったんだね」

「今はしたくなかったんだね」と

共感を示すことも、子ども達にとって、

応じやすくなるポイントになります。

 

*伝わりやすい「予告」の方法については、

また別の機会に詳しくお話ししますね。