ことばの種(STさんのつぶやき)
「…で、これは何をするの?」
子どもから大人まで、幅広い年齢層に大人気
の、あるゲーム。
小学生の我が子も好きです。
でも、初めてこのゲームを操作した時の感想
は、「…で、これは何をするの?」でした。
実は、この「何をするの?(何のためにする
の?)」という困惑、子どもの生活の場面で
はよく見られます。
例えば、マラソンや字の練習…。
また、お集まりの時に「座っている」ことや、
「順番を待つ」ことも、そうです。
何のために走るの?
どうして何回も同じものを書くの?
なんで立ちあがっちゃダメなの?
(年齢によって、その場で立つ程度は許容
する場合もあります。)
早くしたいのに、なんで待たなきゃいけない
の?
大人の感覚では「当然」の活動でも、子ども
にとっては「目的のわからないことを強いら
れる」と感じることがあります。
もちろん、体力作りや文字学習、生活習慣や
社会性を身につけるため…。
目的はあるのですが、子どもにはわかりづら
いこともあります。
そんな時には、マラソン→お散歩、キャラク
ターの絵やタンバリンなどにタッチしに行く
よ❗️、字の練習→お手紙を書こう💌等。
子どもにとってわかりやすい「目的」を提示
してあげると、取り組みやすくなります。
「座って」「順番」も同様です。
座って、待っている間に、楽しめることを用
意しておくと、応じやすいです。
絵本などを読み聞かせたり、手元で静かに触
っていられるおもちゃを持っておいたり…。
さらに、「これをしたら終わり」「いつまで
でおしまい」という、ゴールがわかるともっ
といいですね。
わたしたち大人も、3年前、先行きもわから
ないままに「自粛生活」が始まった時、暗澹
たる気分になりましたよね?
「どういう理由で、いつまで、何をするか?」
がわかることで、子どもも大人も安心して行
動できます。
こうした工夫で、その場で求められることが
「できた❗️」→「ほめられた🎵」「楽しい
ことができた♪」「いいことがあった‼️」と
いう経験を積むことで、少しずつ望ましい行
動が身についていきます。
どのケースでも、「目的」は、子どもにとっ
て「楽しい✨うれしい💕」こと、「ゴール」
はわかりやすいことがポイントです。