2022年7月の記事一覧

アザラシは魚の仲間か?

最近、絵カードが気に入っているAちゃん。

箱から取り出したカードを机の上に広げ、右手で取り、左手に持ちかえ、スタッフに手渡します。

そのカードをもう1度右手で受け取ってから、1枚ずつ箱にしまいます。

 

一見すると単調な作業をしているように見えますが、絵を見て確かめ、ちゃんと上下の向きを揃えています。

また、Aちゃんなりの選考基準で、次に箱に入れるカードを選んでいるようです。

 

Aちゃん、今はまだ発語はなくて、大人の声かけにも確実に応じられるというわけではありません。

でも、このことイコール「わからない」ではないのです。

声かけだってちゃんと聞いてくれています。

 

その証拠に…。

カードのやり取り時、「いぬ、わんわん!」「カニ🦀、チョッキン」などと

描かれているものの名前を言っているうちに、スタッフのことばを期待して待つ様子が出てきました。

スタッフが黙っていると、「え、言わないの?」といった表情で不思議そうにしています。

少し遅れて名前を言うと、「えへへっ😄」と大満足。

 

絵カードの中には、絵の描かれていない文字だけのカードが2枚あります。

「これは説明書だね」と言うと、神妙な表情でじっくりと観察。

スタッフが「説明書」と呼ぶカードが2枚あることにも気づいていて、時々じっと見比べています。

 

本当のところ、どのくらい理解しているのかは、はっきりとは分かりません。

ただ、Aちゃん、それぞれの絵に、対応することばがあるらしいことには気づいたようですね。

 

そして、もう1つ、Aちゃんの気づき。

この絵カード、「うみのいきもの」と「どうぶつ」の2種類があり、「アザラシ」のカードは、

どちらのセットにも入っています。ふわふわ毛皮をまとったかわいい赤ちゃんアザラシです。

Aちゃん、サケやカツオ、イカ等の中にアザラシのカードが入っていることに違和感があるようで、

「うみのいきもの」の時には、手に取った後、必ず1度机に戻します。

そして、イルカやシャチを箱に入れた後に、ようやく納得してアザラシを箱に入れます。

 

まだ、Aちゃん自身もはっきり認識してはいないようですが、カテゴリー理解の始まりですね。