2022年9月の記事一覧

魔法のことば

「でもダイジョウブ‼️」

我が子が2歳くらいだった頃の口癖です。

 

転んで痛かった🥲

ジュースをこぼしちゃった🥤

叱られちゃった…😞

 

イヤなことがあって、泣いたり怒ったりしそうなとき、

「でもダイジョウブ‼️」

と大人が声をかけたり、自分で言ったりすることで気持ちを立て直していました。

 

ただそれだけのことばなのに、不思議と効果てきめんの「魔法のことば」でした✨

 

私が教えたわけではないので、保育園の先生たちがいろいろな声かけを試す中で、

うちの子にヒットする方法を見つけてくださったのでしょうね(感謝🙏)。

 

センターの子ども達にも、いろいろな「魔法のことば」があります。

 

「アンパンマンみたい❗️」

「どんぐりさがしに行こう🌰」

「かっこいいね✨」

「どうやってするのか、教えて♪」etc.

 

ことばそのものではなく、誰かと「一緒にする」ことや、お気に入りのおもちゃなどが「魔法」の手がかりになる場合もあります。

それぞれの子ども、それぞれの発達段階に合った「魔法のことば」を見つけてあげたいですね。

 

「魔法のことば」は、成長の過程で効果がなくなったり、別のことばに置き換わったり…。変化していき、一生ものというわけではありません。

 

でも、こうして、自分の気持ちを切り替えるために工夫することそのものが、きっと一生ものの「魔法」になりますよ🧙

「おかあさん💕」

いつもはバスで通園しているAちゃんのお話。

ある日、お家の方のお迎えで13時過ぎの降園になりました。

急なことだったので、Aちゃんはそうとは知らず、夢の中💤

普段より早くお昼寝から起こされて、ちょっぴりご機嫌斜めだったのですが、

玄関の方に視線を向け、ぱ〜っと顔を輝かせ✨、帰り支度をしながら、話しかけます。

 

「ねえねえ、おかあさん💕」

 

聞いたことのないような、甘やかで、優しい声でした。

 

きっとAちゃん自身が、お家でそんな風に呼びかけてもらっているのでしょうね。

もしかしたら、お父さんがお母さんを、そんな優しい声で呼ぶのを聞いているのかもしれません。

私は、とってもうれしく、温かい気持ちになりました。

 

…職員室でそんなお話をすると、先輩職員が言ったのは、もう少し踏み込んだ内容でした。

 

「自分がしてもらったことを、同じように返す力が育っているね」

 

そう、センターでは、元気いっぱいのイメージが強い(乱暴なわけじゃないですよ!)Aちゃんですが、状況や相手次第で、あんな優しい、甘い声でお話できるんです‼️優しくしてもらってうれしい♪で終わらず、自分も優しく振る舞う力があるんですね。

 

もちろん、どのお子さんでも、優しい声かけをすれば優しい行動を取れるかというと、そうではなく、それぞれの発達段階によります。

どんなに優しく諭(さと)しても、お子さんにそれを受け止められる段階になければ、癇癪(かんしゃく)を起こしたり、応じられなかったりするでしょう。

時には、大きな声で注意喚起をしたり、駆け寄って抱きかかえる等の直接的な制止をしたりしないと、危険な場面もあるでしょう。

 

センターでは今後も、それぞれのお子さんの発達段階や状況を見極め、応じやすい声かけや環境を工夫していきます。

 

*9月12日、9月19日は都合によりお休みさせていただきました。今週のみ9月21日(水)の更新とさせていただきました。楽しみにしていただいていた皆様にお詫び申し上げます。来週からは月曜日の更新となります。

「カピバラだよ!」

ある日のAちゃんとBちゃんのやりとりです。

 

2人とも、まだはっきりとした発語はないお子さんです。

大人との関わりや、簡単なやりとり遊びはあるのですが、お友達との遊びには今のところあまり興味がありません。

 

動物の絵カードをめくりながら、職員に動物名を言ってもらっていたAちゃん。

ぎゅっと握った手で、絵が隠れていたため、職員の反応が遅れました。

「あれ?」という表情で動きを止めたAちゃん。

 

近くでのぞきこんでいたBちゃん。

「か…。か…。」

指差しながら、一生懸命Aちゃんに伝えようとしています。

 

カードの絵は、カピバラでした❗️

 

動物の絵カードは、Bちゃんも大好きで、普段からよく並べたり、職員に粘土で同じ動物を作ってもらったりして楽しんでいます。

そうした遊びの中で、「カピバラ」を知っていたのですね。

 

Aちゃんも、「ふーん。」というように、もう1度カードをながめて、次のカードを探します。

 

何ということはない遊びの1場面に思えるでしょう?

でも、AちゃんとBちゃん、2人の成長がうかがわれる出来事なんです❗

 

Aちゃんは、4月に入園した時には、ママ以外の人にあまり興味を示しませんでした。

「僕の❗」と決めた特定の職員に心を許してくれるようになり、少しずつ他の職員にも自分から関わるようになってきました。

そんなAちゃんが、お友達からの関わりを受け入れたのは、大きな1歩です🙌

 

Bちゃんは、今、相手が親しい大人であれば、自分から発信することが増えています。

ジェスチャーや、伝えたいことばの1音目を発音してくれることが多いです。

優しく関わってくれるお友達には、笑い返すこともあります。

でも、自分から、それも「ことば」で関わろうとしたのは、多分、初めてでした🎵

 

Aちゃん、Bちゃん、これからちょっとずつ、一緒に遊べることが増えたらいいな✨