2023年2月の記事一覧
「やさしい日本語」
松山市内で行われた、国を越えて防災を考える行事に
参加しました。
その中で、日本語で書かれた防災情報(難解な表現が
多いですね…。)を、他言語話者に伝えるというワーク
がありました。
日本語以外を母語とする方に伝わりやすい、日本語表現
を「やさしい(易しい&優しい)日本語」と呼ぶそう
です。
その「やさしい日本語」のポイントとして挙げられた項目
が、子ども達に伝わりやすい話し方とも共通すると感じた
ので、ご紹介します。
①1つの文を短くし、簡単な構造にする。
文が長く、構造が複雑になると、結論が分かりにくく
なりますね。
最後までお話を聞かないと結末が分からないので、
話し終わるまで我慢して聞く必要があります。小さな
子どもにとってはしんどいです。
②難しいことばは、簡単な語彙に言い換える。
含まれることばの意味がわからないと伝わらないです
よね。
音声言語だけでなくジェスチャーやイラストなどで
伝えることも有効です。
③文末はなるべく統一する。
日本語学習の初期は「です・ます」調で習うため、
「です・ます」で統一した方が伝わりやすいそうです。
日本語圏で生活する幼児の場合は、「です・ます」調
である必要はありませんが、尊敬語、謙譲語、その他の
文末表現での細かなニュアンスは伝わりにくいかも
しれませんね。
④曖昧な表現は使わない。
結論が分かりづらくなります。
小さな子どもも、「ちょっと」とか「少しだけ」と
いう表現は苦手なことが多いです。
「10数えたら」「1つだけ」など、具体的な数値
を示してあげると分かりやすいですね。
他言語話者と、子どもたち。
全く同じというわけではありませんが、日本語学習初心者
という点では共通するところがあります。
異なる分野からも、学ぶことがたくさんあるなと感じた
経験でした。