2022年11月の記事一覧
「同じ音」を聴いているの?
ここ最近、音楽を聴きに行く機会に恵まれ、週末ごとに我が子と一緒にコンサート等に出かけています。
(もちろん、感染予防には気をつけていますよ!)
その中で、ジャズオーケストラを聴いた際に思ったことです。
「この子と私が聴いている音は、本当に同じ音なのかな?」
…というのも、私が心地良くジャズを楽しむ隣で、我が子も熱心に聴いていたのですが、途中で「頭と耳が疲れた…😓」と。
そう言えば、実は私、高校生くらいの頃まで金管楽器📯の音がとても苦手でした。
特に高い音が鼓膜👂にビリビリ響くような気がして、しんどく感じていたのですが、今は音全体がまろやかに聴こえるような気がします。
結論としては、同じ音源を聴いても、実際に「聴こえている」音は、多分、違います。
ヒトの耳には、ただ音を受信するだけでなく、耳たぶや耳の穴(トンネルの中で音が響くイメージ)、鼓膜とその奥にある耳小骨(じしょうこつ)という小さな骨などによって、音を増幅する機能があります。
主に言語音に含まれる周波数の音を増幅し、ことばを 聴き取りやすくしているわけです。
この増幅機能は、本人の意思によって音を取捨選択しているわけではなく、耳👂の形状や大きさ等によって、いわば構造的に決まった音を増幅します。
ここで思い浮かべていただきたいのですが、子どもの頃、ガラス瓶🫙や空き缶🥫の口にフーっと息を吹き込んで音を鳴らして楽しんだことはありませんか?
瓶や缶の大きさ(径の太さや、背の高さ等)によって、音の高さが違っていましたよね?
器が小さいほど高い音、大きいほど低い音が出たかと思います。
ヒトの耳👂も同じで、小さいとより高い音、大きいとより低い音を増幅します。
(それに加え、20代くらいをピークに、内耳機能の低下により聴力は緩やかに低下します。この機能低下は、大抵の場合、高音域を担当する細胞から起こります。)
つまり、大人に比べ、子どもの耳👂には、高い音が強く聴こえていることになります。
「同じ音♪」を聴いているはずなのに、なんだか不思議ですよね。
「ママに比べて、自分への注目がイマイチだな…。」とお悩みのお父さん、ちょっと意識して高めのお声で話しかけてあげるといいかもしれませんよ❗️