「やってみよう(o^―^o)」と思えるために

時々、「大人と子どものリハビリって何

か違うところはあるの?」という質問を

受けることがあります。

違う点はたくさんあるのですが、わたし

が思う1番の違いは、本人が「リハビリ

の必要性」を認識しているかどうかです。

 

大人の場合、以前できていた能力を取戻

すための訓練という意味合いが大きい

ので、必要性がわかりやすいです。

体力面や精神的な負担から、取り組む気

力が低下することはあっても、訓練のメ

リット(気持ちを伝えられる、食べたい

ものを自由に、安全に食べられる等)は、

大人にとっては大きなものです。

 

でも、子どもにとってはどうでしょう?

 

ことばで気持ちを伝える…?

ママたちが読み取ってくれればいいじゃない!

 

いろんなものが食べられるようになる…?

これ(ミルク、ポテト、おにぎり等)が

おいしいんだから、これだけ食べていたいんだよ!

 

お友だちと遊べる…?

1人で(ママやパパとだけ)遊んでれば、楽しいよ!

 

「将来のために」「あなたのために」、

大人が必要だよ、できるようになるとい

いよ、と思うことは、子どもにとっては、

動機づけとしては少し弱いように思います。

 

わたしたちだって、子どもの頃、周囲の

大人が一生懸命「勉強しなさい」「コツ

コツやりなさい」と言ってくれていたの

に、「コツコツお勉強」なんてしなかっ

た人が多いのではないでしょうか?

少なくとも、わたしはしませんでした。

 

子どもの場合、大人が必要だと思う

「お勉強」に取り組むためには、その活

動そのものが、子どもにとって「楽し

い✨」「おもしろい‼️」ことが大切で

す。

 

「おもしろかった✨」「できた❗️」とい

う経験を積み重ねることで、子どもの興味

の幅や、楽しめる活動は増えていきます。

 

そして、大人の促しに応じることが「楽

しい✨」につながったという気づきが得

られて初めて、興味のない活動も「やっ

てみよう」と思うことができます。

 

大人との違いとしてあげた「必要性の理

解」、それは、必要性を理解するための

経験値の差とも言えます。

 

良かれと思って勧める、さまざまな取り

組みに、お子さんが応じてくれないこと

もあるかと思います。

それは、反抗したり、やる気がなかった

りするわけではないんですよ。

 

今はまだ、興味が持てないだけ。

子どもたちが、色々な活動を「やってみ

よう」と思えるように、経験値を積ませ

てあげる方法を、一緒に考えていきま

しょうね。

 

※子どもがやる気の出るほめ方や認め方を

 保護者の方と共有できればと思います。

 合わせて施設ブログもご覧ください。