「4月になったら…。」

もうすぐ卒園するAちゃんが、

最近よく口にすることばです。

 

「Aちゃん、4月になったら○○小学校に行くの。

くじらには来ないんだ、ごめんね。」

 

そう、4月からは1年生。

楽しみですね。

そして、見送る私たちは、

少し寂しい…。

 

ご家庭で、チームでの活動で、

折に触れて「4月になったら」の

お話をする中で、センターのお友だちや

職員とはお別れになること、

Aちゃんとのお別れを

寂しく思っていることを

理解してくれているんですね。

 

見送る側の気持ちなんて、

私は大学卒業の時ですら

考えなかった気がします。

Aちゃん、すごいなあ。

 

新しい環境に混乱しない

子どもは、多分いません。

大人ですら緊張しますよね。

 

小学校に行くんだよ。

幼稚園や保育園に行くんだよ。

新しい環境(学校や園)では、

こんな活動をするよ。

新しいお友だちができるよ。

クラスや担任の先生が

変わるかもしれないよ。

(進級して)違うお部屋に

行くようになるよ。

 

「4月になったら」、

色々な変化があります。

たくさんお話をして、

予告しておくことで、

混乱を軽減することができます。

Aちゃんのように、

他者の心情に気づくことが

できるかもしれません。

 

特に、小学校入学、

幼稚園・保育園入園など、

大きな節目を迎えるお子さんには、

「4月になったら」のお話を

してあげてください。

数字に興味のあるお子さんなら、

カレンダーを見ながらの説明も有効です。

 

説明を理解していないように

見えても、その場面になった時、

「あ、このことだったのね」と

つながることもありますよ。