STの子どもの言うことには…。

私には小学生の子どもが1人います。

STの子どもなら、ことばが達者で、国語の成績が良さそう…って、思いますか?

残念ながら、そんなことはなく、良くも悪くも平均点の子です。

ただ、小さな頃から色々な検査(年齢・発達に合わないものも含め)の練習台に使われたり、

ことばや気持ちについて執拗に質問されたり…という母からの迷惑行為に慣れているので、

同年代の子どもより少し寛容な性格かもしれません。

なので、発達やことばに関する質問にも、わりと真摯(しんし)に答えてくれます。

 

さて、そんな我が子にした質問とその答えです。

Q.どうして「ことば」を覚えようと思ったの?

A.指差したり、泣いたりしてもお母さんがわからないから、喋れるようになった方が早いと思った。

(察しの悪い母でごめん…。)

 

…だそうですよ!お父さん、お母さん!

お子さんのことばが気になる時、「なんとか聞き取ってあげなくては」とか「わかってあげられないなんて、

親として情けない」なんて、思い詰めていませんか?

時には伝えたいことを読み取ってもらえないことも、子どもにとっては話したいと思う動機になるようです。

 

お子さんの言いたいことがわからなくても、今のところは、まあいいじゃないですか。

指差した先を一緒に見たり、ことばや表情、仕草を真似たり、「そうだね、〇〇、きれいだね」等と

お子さんのことばを補ってあいづちをうってあげたり…。

共感を示しながら聞いてあげることで、「お話してくれてうれしいよ」という気持ちを伝えて上げてください。

今はわからなくても、やりとりを楽しむことが、きっと「ことば」の発達をサポートしてくれますよ。